とりあえずはじめに
何年かデジタルでペン入れをしてきた中で、ペン入れしやすくなるなーと個人的に感じる「クリスタの設定」≒「ペン入れのコツ」があります。
私が無意識にしてしまっている悪癖を撃退するための設定です。
以下から自戒も込めてメモしておこうと思います。
設定とコツのメモ
ざっくり手順一覧
- 表示倍率を制限する
- 「虫めがね」ツールをつかう
- 「回転」をつかいまくる
- ディスプレイ解像度の設定をする
メインは1の「表示倍率を制限する」です。
私にとって、デジタルでのペン入れの敵は「きれいに描きたくて拡大しすぎる」ことです。
アナログのデッサンでもそうですが、近づきすぎると大枠の構成が崩れていても気づきにくくなります。
表示倍率を制限する
CLIP STUDIO PAINTではナビゲーターで使用する「表示倍率」を自由に設定することができます。
そこで、「ファイル(F)>環境設定(E)>キャンバス」の「表示倍率」の項目で、66.66%以上の拡大率を削除しました。
私は50%を最大にしましたが、そこは個人の好みだと思います。
100%表示を消したら作業しづらいんじゃないの?
クリスタはナビゲーターの■をクリックすると、100%表示をすることができます。
また、「虫めがね」ツールを使えば好きな拡大率にすることができるので、とくに支障はありません。
「環境設定>表示>表示倍率」で設定できるのは、ナビゲーターで+(ズームイン)や-(ズームアウト)をクリックしたときに使用できる拡大率みたいです。
私の拡大率操作方法
基本 | ナビゲーターの+と- |
---|---|
細かい作業をするとき | ナビゲーターの■(100%表示) |
「虫めがね」ツールで好きな倍率に |
私は拡大率の操作を上記のように行っています。
こうすることで強制的に離れてペン入れをすることができます。
「虫めがね」ツールを使う
「虫めがね」ツールのショートカットは「/」です。
ワンショットだと完全に切り替わりますが、長押しするとその間は「虫めがね」ツールになり離すと元のツールに戻ります。
私は「左手デバイス」or「ペンタブのファンクションキー」に設定してあります。
回転をつかいまくる
描きにくいときは、とにかくキャンバスを回転させて「描きやすい角度で描く」のがいちばんだと思います。
私はついつい「回さないで描いたほうがえらい」というような根拠のない妄想にとらわれますが、必要のない苦行だと自戒したいと思います。
回転のショートカットは「R」です。
これも「虫めがね」ツールと同じように「左手デバイス」or「ペンタブのファンクションキー」に設定してあります。
ディスプレイ解像度の設定をする
この記事を書くまですっかり忘れていたのですが「ディスプレイ解像度」の設定をすると描きやすくなります。
この設定をすると、「表示>印刷サイズ」を選択したときに、印刷時の寸法でキャンバスが表示されます。
「ファイル(F)>環境設定(E)>ディスプレイ解像度」の「設定」をクリックします。
表示されたダイアログボックスを「使用するディスプレイ」に表示させ、表示されているルーラーと実際の定規が合うようにスライダーを調節し、「OK」をクリックして設定を完了させます。
最後にふわっとしたまとめ
Windowsで改めて作業環境を構築したので、ついでにメモしてみました。
表示倍率の制限をするのとしないのでは、作業効率が全然違うと個人的に感じています。