この記事の概要
背景の描き方の参考資料にしている本の『ふわっとした感想』と、背景を自分で描いてみて『ふわっとしたメイキング』をしてみようと思います。
自己課題発見目的的なアレです。
『背景の描き方』参考資料の本いろいろ
Photoshopで描く! ファンタジー背景画
とっても美しくてやさしくて素敵で「ここに行きたい!」と思わずにはいられない背景を描く上に、サイトで『技法書』として背景の描き方のノウハウを公開してくださっている神のようなaquamary imagesさんの背景本です。
私は、
- サイトの『技法書』
- ブログのメイキング
を参考に背景の描き方を学習し始めました。非常に感謝しています。aquamary imagesさん本当にありがとうございます!
この本は、シンプルでベーシックだけど使いやすい、
- Photoshopのブラシ設定
- Photoshopでの調整方法
を解説してくれた上で、
- 研究室(表紙)
- 図書館
- 遺構
- 森の中の家
- 聖堂への入り口
の五つのメイキングが載っています。
端的にいって最高
美しくて素敵なとってもすごーく好みな背景画ができあがる流れを印刷物として手元に置けて非常に幸せです。
おそらくとてもベーシックな描き方で、
- ブラシ設定
- 調整方法
どっちもどのソフトでもできそうな印象なんですが、それゆえに高い技術力を必要とすると気づかされます。
すごく参考になるのですが、再現するのはすっごく難しいやつ。
「研鑽あるのみなやつだ…」と非常に高い目標を見上げる心地がします。
でも眺めているだけでも幸せなんだな~。
aquamary imagesさんの背景画オンリーの画集がほしい
ほしい。すっごく欲しいので、どこかの出版社さんとかご検討よろしくお願いいたします。
ファンタジー背景画[パーツ篇]
aquamary imagesさんの本、パーツ編です。
ファンタジーな背景に登場するパーツ類の作成手順が淡々と載っています。
本を見ながら、
- パースをとって底面描いて
- 線画描いて
- ベース塗って
- 塗り込んで
- 調整して
- 完成
といった制作手順を辿ると、それっぽいものが描ける本です。
その上、いろいろなアイテムが載っているので眺めるだけでも楽しいです。
風景画の描き方
『人体のデッサン技法』でお馴染み、ジャック・ハム先生の風景画の本です。
ハム先生の本を三冊とも持っていますが、どの本も「とても丁寧に教えてくれるなあ~」と思います。
- フォロースルー
- 視点誘導
の話が構図を考える上でとても役立っています。
マンガでわかる遠近法 パース シリーズ
私はパースをこの本で学習したのですが、
- 視芯
- ステーションポイント
とか、はじめて知ったときは「なるほど~」となりました。
とくに「視芯を一致させれば複数のパースを組み合わせることができる」とかは目から鱗でした。
「デヴィッド先生」と「マグカップのキャラクター・マグ」の掛け合いがアメリカンなノリで私は結構好きです。
続編である二冊目では、フォースの極意である(????)、
- 追加消失点
- 陰影(カゲのパース)
- 広角
- 魚眼パース
- 円筒法
- 反射
などを解説してくれます。
風景デッサンの基本
パースがわかりやすい、風景デッサンの本です。
この本は「風景デッサンの皮を被ったパースの本」とかいわれたりするみたいです。
透視図法の原理の解説がとても分かりやすかったです。
男鹿和雄さんの画集
ジブリの背景を描いている男鹿和雄さんの画集です。
画集なので、『もののけ姫』や『平成狸合戦ぽんぽこ』などの背景が載っており、めっちゃくっちゃ美しい!!です。
しかも、「本書について」にもある通り、画集でありながらアニメーションの背景技術の「技法」を解説した本になっています。
- ポスターカラーを使った表紙絵のメイキング
- 各種背景に関する技法解説
がとても参考になる上に、読んでても見てても楽しい本です。
さて、背景を描こうか
とりあえず、なにを描くか決める
- 本棚
- ポーションみたいなの(きらきら)
- ヤマガラ
描きたいなって思ってたものを描くことにします。
ごちゃまぜです。
とりあえず、ツジツマを合わせる
簡易天地人シートを召喚。テーブルを埋めます。
世界観 | とりあえずファンタジー |
---|---|
場所 | 西洋な雰囲気、魔術師が魔術工房にいるような感じの |
気候 | 温暖なかんじ |
時代 | 中世みたいな雰囲気 |
季節 | 春かな~ |
時刻 | 昼間 |
天気 | 晴れ |
キャラクター | ヤマガラくん、おそらく助手みたいな存在 |
性別 | さあ…?おそらくオス |
年齢 | とりあえず成鳥だと思う |
所属 | 魔術協会鳥類支部にでも所属しているのかもしれません |
所持アイテム | ポーション |
それっぽく話をでっちあげます。
ヤマガラくんが魔術工房の主……ではないだろうな。
ということで主不在のお留守番ということにしましょう。
なんか主は配達にでも出かけたということで。
ヤマガラくんはなんかの工程を……煮える鍋の番とかそういうのを任された。
たぶん薬品の培養みたいなことを見守っているのでしょう。
そういう設定で行くことにします。
さて、それで何が必要か
- 魔術工房
- 本棚
- 魔術書とかある
- きっと羊皮紙に魔術ぽいもの書いてあったりする
- 羽ペンとかあるにちがいない
- 薬品の入った瓶
- ポーションの入った瓶
- 試験管のスタンド
- ヤマガラくん
とりあえずイメージ出しはこんな感じにして、絵の中で足したり引いたりしようと思います。
じゃあ、サムネイルを描こうか
- 薬品の入った瓶(フラスコ)を眺めるヤマガラ
- 本棚と本
- ポーションスタンド
このあたりを大事なところとしてサムネイルを描いてみます。
ヤマガラのおなかが描きたいので、とりあえずこれにします。
使用ソフトはクリスタです。
詳細ラフ~下塗りまで
詳細ラフを描いてみる
選んだラフをもう少し描いてみます。
色をだいたい乗せてみる
ポーションは黄緑って決めていたので、それに引っ張られまくっています。
悩んでいるのが見て取れて非常につらい。
ペン入れだ~~~
ガイド引いたりしながら、ペン入れしていきます。
パース定規(二点透視)のレイヤーを複製して、片方ずつ消失点を削除して、『スナップする特殊定規の切り替え』でスナップする消失点を変えて作業しました。
(いちいち選択するのめんどくさいので)
「もっといいやり方あるのだろうか」と思いましたが「まあ、やれるし困ってないしいっか…」と進めていきます。
下塗りをします
やっぱり「緑すぎるのも気持ち悪いな~」と思ったので、本棚の辺りを少しオレンジ寄りに配色し直しました。
がんばって塗ったら完成です
- ひたすら塗って
- 本の装飾描いて貼って(自由変形)
- まほーじんぽいもの描いて(対称定規)貼って(自由変形)
ってしたら完成です。
ふわっとしたまとめ
ふわっとした感想
「もっとこうしたかった~!」みたいなのが大量に出たのですが、次の課題にしたいと思います。
ちなみに鳥の参考資料はこれです
鳥の描き方マスターブック
いつも通り。とても参考になる本です。
Manual of Ornithology: Avian Structure and Function
『鳥の描き方マスターブック』の参考文献に載っていた、イェール大学から出ている鳥類学の本です。
白黒ペン画が美しくて、羽根とか趾の種類とか内臓とか骨とか載っていて面白いです。
そして着地する「本いっぱい買ってるな…」というアレ
なんかもうクローゼットの大半が服ではなく本なのも納得だなって思いました。